ところが、大陸横断の大引越しを控えてバタバタとしていて、希望する日時の予約が取れませんでした。
それから、あっという間の４年。今回は絶対行こうと思い、満を持して予約完了。
ついに行くことができたレストランはシーフードフレンチ Le Bernardin（ル ベルナルダン 或は ル ベルナルディン）。
お肉も食べますが、お魚大好きなので、シーフード中心のフレンチに心惹かれていました。
しかも、ミシュラン３つ星とNYタイムズ４つ星、フーディとしては一度は行ってみたいレストラン。
７時半の予約で中に入ると、正面には少しカジュアルなバー・ラウンジがあって、
奥は広々としたダイニングルーム。中央には豪華なフラワーアレンジメントがあって、高級レストランの雰囲気はたっぷり。
でも、テーブル席数が多く、既にほぼ満席でかなり騒々しい。なんか想像していたよりもレスフォーマル。
といっても、ドレスコードはフォーマルで、男性はジャケット着用、よく見ると客も皆ドレスアップしているので、やっぱりフォーマル。
テーブルセッティング
おしぼりサービス
最近、ホント増えましたね、おしぼりサービスしてくれるレストラン。
メニューにはプリフィクスとテイスティングがあり、
プリフィクス４コース＄１５７を選びました。
事前にウエブサイトでメニューチェックしていて、少々迷いましたが選択肢が多いプリフィクスに決めました。
ワインはグラスワインのリストから選んで、
Sauvignon Blanc "Le Blanchais" Domaine Pelle, Menetou-Salon, Loire, France 2014 ＄１６
最初に軽めのソーヴィニヨン・ブラン
Amuse-Bouche
シーフード２種類とマッシュルーム、わお！美味し～い。
前日に食べた寿司店の前菜は何だったのかと思うような超美味シーフード。ごめんね、比べてはいけないけど、やっぱり比べてしまいます。
Bread
こちらは夫が選んだパン
コース１
Geoduck - Geoduck Sashimi, Shaved Radishes, Ginger-Ponzu Dressing
グイダック（グーイーダック）貝の刺身、ラディッシュ、生姜ポン酢ドレッシング
これがフレンチ？と思いたくなるような和風仕上げ。
Geoduck（グイダック貝、グーイーダック貝）と呼ばれるアメリカナミガイのお刺身はコリコリしているけれど柔らかい食感が最高。
野菜はラディッシュと人参、そして、生姜ポン酢ドレッシングを使っているところが、日本人には受けますね。
Oysters
こちらは夫が選んだ生牡蠣です。生牡蠣なんぞ、至る所で食べられるのにと思いましたが、ちょっと違ってました。
シャッカーレベル最高、美味ミニョネットソース、パーフェクトなプレゼンテーション。
牡蠣を触ったので、フィンガーボウルを用意してくれました。素晴らしいサービス。
コース２
ワインは選んだ料理に合うものということで、ソムリエのアドバイスを得ました。
Furmint, "Hidden Treasures" , A Moric Project, Tokaji, Hungary 2015 ＄１９
このハンガリーのワインは、どこかのワインペアリングでも登場していたワイン。
料理はこちら
Octopus - Charred Octopus, Daikon-Ginger Relish, Yuzu Kosho Broth
タコ、大根生姜リリッシュ、柚子胡椒ブロス
わお！柔らく調理されたタコは言うまでもなく美味、そしてソースが素晴らしい。
柚子胡椒はそれほど強い風味はなく、スムースにお口に入り、言葉では表現できない絶妙な味。
こういう料理を出されるとホント参ります。
こんな料理は家庭では絶対無理、巷の多くのレストランでも無理。このレストランに来る価値があるというもの。
こちらは夫が選んだ料理に合わせたワイン
Roussanne, "Circa", Jean-Louis Chave, Saint-Joseph, Rhone, France 2015 ＄２２
Scallop - Barely Cooked Scallop, Roasted Bone Marrow, Baby Turnips, Calamansi-Butter Sauce
帆立、ローステッドボーンマロー、ベイビーターニップ、カラマンシーバターソース
ほとんどレアの帆立とソースは美味でしたが、ボーンマローが少々不気味でした。
というのは、骨の欠片が入っていました。これはどうなんでしょうかね、少々危ないです。当たったのは夫なので、おめでとう、と言いましたが。。。
コース３
Snapper - Crusted Red Snapper, Spiced Persian Cucumbers, White Balsamic -Anticucho Sauce
スナッパー、ペルシャきゅうり、ホワイトバルザミック アンティクーチョソース
思ったよりも大きいサイズ、カリカリの外クラストにふんわりソフトな中身で調理完璧。（南米？）アンティクーチョというよく知らないソースもぴったり合っていました。
美しい付け合わせ野菜もグッド。
"White Tuna" - Japanese Wagyu
Grilled Escolar and Seared Japanese Wagyu " Endive Farcie" Red-Wine Peppercorn Sauce
ホワイトツナ（Escolarという魚） 和牛
エンダイブファルス レッドワイン ペッパーコーンソース
ホワイトツナ 或は 和牛ビーフ、どちらが主役なのでしょうか？
シーフードフレンチなので、主役はツナのような気もしましたが、ビーフの存在感は凄い。なんともパーフェクトレアな焼き加減でした。
ビーフが登場したので、グラスワインリストの中から、ソムリエに選んでもらいましたのはこちらのボルドー産。
Chateau Gombaude-Guillot, Pomerol, Bordeaux, France 2005 ＄３０
１グラス料金としては、ちょっと高いと思いましたが、そのスムースな味に値段を考えるのはやめましょう。
コース４
デザートメニュー
Black Forest - Brandied Cherries, Whipped Vanilla Cream, Chocolate Sorbet
ブラックフォレスト ブランデー漬けチェリー、バニラクリーム、チョコレートシャーベット
このデザートは少々濃厚でしたが、もうひとつのココナッツはさっぱりとしていて、シーフードフレンチにぴったり。
Coconut - Coconut Bavarois, Roasted Pineapple, “Piña Colada” Sauce
ココナッツ ババロア、パイナップルロースト、ピナコラーダソース
誕生日のおまけデザートとキャンドル
お茶 ＄６
Petit Fours プチフール
もう食べられないので、持ち帰りたいのですがとリクエストすると、早速箱に入れて持ってきてくれました。
以上でコース終了。
帆立料理に入っていた骨の欠片とデザート以外は感動レベルの料理。デザートは悪くないけれど、後まで印象に残るほどではないです。
サービスは完璧。サービス動線はあまり良いとは思えませんでしたが、サーバーたちの動きには無駄がなく、プロフェショナルなチーム。
そして、基本フォーマルではありますが、言葉使いや身のこなしは柔らかく、終始いい気分で食事ができました。
プリフィクスの値段は３つ星にしては控えめでハイバリュー、大満足のディナーと言いたいところですが、、、
ひとつ気になったのは雰囲気、騒々しい。もう少し、テーブル空間があれば、お隣のテーブルでの会話とか入ってこないと思います。でも実はこの会話はわりと楽しかったりします。
ダイニングルームに詰め込み過ぎではないかと思われますが、マンハッタンの一等地なので仕方ないのでしょう。
と少し不満はありますが、素晴らしいダイニング・エクスペリエンスであることは間違いありません。
今回選んだ料理以外にも試してみたい料理が数多くあったので、ニューヨークに住んでいたらリピートするであろうレストランです。
追記：レストランには別途プライベートダイニングルームが存在していました。１階のダイニングルームが騒々しいと感じる人はそちらを利用されるのであろうと思われます。そういえば、別の入口がありました。きっと、高いに違いない。
Le Bernardin
155 W 51st Street
New York, NY 10019
【ニューヨーク グルメ】
Aquavit 東京店もあるミシュラン２つ星北欧料理 アクアヴィット
Sushi of Gari 46 居酒屋みたいな創作寿司店 スシオブガリ46
Ippudo Westside お寿司の〆はラーメン 一風堂 ウエストサイド店
Tempura Matsui 大戸屋経営の高級天ぷら 天ぷらまつ井
Marea 絶品パスタがあるシーフードイタリアン マレア
ニューヨークとサンフランシスコのグルメ比較
【サンフランシスコベイエリア グルメ】
サンフランシスコのレストラン・グルメ記事
ナパバレーのレストラン・グルメ記事
ソノマのレストラン・グルメ記事
ナパバレーのワイナリー記事
ソノマのワイナリー記事
【カリフォルニア グルメ】
カリフォルニアのレストラン・グルメ記事
【アメリカ グルメ】
アメリカのレストラン・グルメ記事
4年越しのレストラン、期待に違わぬクオリティだったんですね！
返信削除さすが、シーフード、どれも美味しそうです。西のカリフォルニア料理3つ星よりクラシックでフォーマルな感じですね。
ペアリングしなければ、お料理もなかなかにリーズナブルだし、いいですね！
はい、うちの辺りは毎週何かしら物騒なことがあります。貰い事故やもらい事件のないよう、気をつけます😔
料理とサービスは最高でした。日本人はこのタイプのフレンチは好きだと思います。そうそう、テイスティングとペアリングをしなければリーズナブルで、使い勝手が良いです。食に関して、やっぱりNYはエキサイティングですので、えりさんも東行きの選択ありではないでしょうか。
削除日本食をアレンジしたようなフレンチですね。 私からすると、量が少ないので、お腹いっぱいにならないのじゃないかt心配になります。 ただ、食事を静かにゆっくりしたいなら、ちょっとかな？
返信削除そうなんですよ、和食っぽいフレンチなのです。でも、デザートのこってり具合はやっぱりアメリカ人を意識したフレンチでした。見た目よりも量はあるので、お腹いっぱいにあります。でも、足りない人はラーメン屋もたくさんあるから大丈夫のニューヨークです。アメリカ人だったらバーガーかな？
削除