5/03/2019

シカゴ グルメ:Wow わお!ミシュラン3つ星ファインダイニング Alinea(アリニア)

シカゴグルメです。

長い間行ってみたいと思っていたレストランで、ついに食事することができました。

レストラン名はAlinea(アリニア)、ミシュラン3つ星、世界のベスト50、ジェームスビアードアワード、トリップアドバイザー全米トップ等々、数多くの賞に輝く全米トップレベルの高級レストラン。

アメリカグルメ探訪を趣味としているので、このハイエンドのレストランは絶対外せないと思ってました。

料理はコンテンポラリー(ニュー)アメリカン、Molecular Gastronomy(分子ガストロノミー、分子美食学)という科学的手法を用いた高度な料理。

物理、化学にめっぽう弱い私ですが、作る方ではなくて食べる方、深く考えずに美食を愉しみます。


予約は2か月位前にTockというレストラン予約システムを通じて完了しました。

チケット制なので、予約時に支払い済、2名のテイスティングコースとワインペアリング、チップと税金を含んだ総額は$963.36(この値段は内容によって変動)。

もちろんディナーとしては高いですが、サンフランシスコやワインカントリーのミシュラン3つ星と比較しますとお手頃。

しかも、食後わかったことですが、最初のスパークリングウオーター、最後のお茶&コーヒー代等の請求は一切ありませんでしたので良心的な値段であると思いました。


レストラン外観


看板は全くなく、住所で確認、但し、店前のヴァレー・パーキング看板にはAlineaと書かれてます。


予約時間はレストランのオープン時間である5時、少し早めに到着すると、ドアを開けてテーブルに案内してくれました。

The Salon(2階のダイニングルーム)


テーブル上にディスプレイされていたココナッツ、ライム、レモングラス


これらは後程プレゼンテーションとして使われるものでした。

卓上には、意味不明なアルファベット文字が書かれたカードが置かれていて、何これ?ですが、最後にわかります。



Larmandier-Bernier, "Longitude, " Blanc de Blancs

Côte des Blancs, Champagne, France NV


やはりフランスのシャンパンはアメリカのスパークリングワインより美味しい。


Contrast | Osetra, Sesami, Yogurt


セサミ&ヨーグルト風味のキャビア(中の写真撮ってませんので、分かりにくいですね、すみません)


セサミ味がアジアぽくて、若干不思議な感覚がありましたが、キャビアですから美味、そしてシャンパンとの相性ぴったり。


Von Winning, "Sauvignon Blanc 1 , "Sauvignon Blanc

Pfalz, Germany 2017


上品で香り高いソーヴィニヨン・ブラン、ドイツにこんなに美味しいソーヴィニヨン・ブランが存在しているとは知らず、ビックリ。



White | Asparagus, Jamón, Basil


風味あるアスパラガスとハモン



Joh.Jos.Prüm, "Graacher Himmelreich, "Riesling Spätlese

Mosel, Germany 2015


ドイツのリースリングは思った通り美味しい。



ここで卓上のライム入りボウルに液体が注がれ


Wow!わお! ドライアイスの煙から漂うレモングラスの香り・・・

隣には棒状のものが置かれ


すっかり雰囲気に酔ってしまいます。。。


Kaeng | Scallop, Mustard, Chili Glow | Lemongrass


タイカレー風味ヌードル


絶品、、、それ以外の言葉ありません。


ミステリアスなゼリー状液体は口直しのグラニテ



Hartford, "Fanucchi-Wood Road Vineyard, "Old Vine Zinfandel

Russian River Valley, California 2012


ソノマのロシアンリバーバレー産ジンファンデル



ここで再びプレゼンテーション

卓上にて、ココット調理開始


この中身は何?と思っている間に、別の料理がサービス


Ink | Octopus, Scallion, Black Lime


風味ある墨タコ、スキャリオン、ブラックライム


見た目キモイですが、味は素晴らしく、これ又絶品。


この後、同じダイニングルームにいた客8名でキッチンへ移動


キレイなキッチン


相当数のスタッフが所狭しと働いてました。


(昭和の時代によく見た)かき氷マシン


シェイブアイス(シャーベット)を


グラスに入れ


この流れる液体を注ぎますと、


ナント、カクテルのマルガリータの出来上がり!


マルガリータと一緒にフィンガーフードを頂いて


ダイニングルームへと戻ります。


Domaine Bruno clair, "Les Veroilles, "Chambolle Musigny

Burgundy, France 2012


バーガンディ(ブルゴーニュ)ピノ・ノワール


繊細なピノとのペアリング


Stem | Morel, Oxalis, Goat Butter


モレル(茸)とゴートチーズバター


美しいミニチュア草木プレーティング


David Arthur, "Meritaggio, "Cabernet Sauvignon Blend

Napa Valley, California 2014


ナパバレー産カベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド登場


イエーイ! 地元ワインを味わうと気合が入ります。


Branch | Maitake, Acorn


舞茸が乗ったクラッカー


Tea | Matsutake, Lemon Thyme


松茸とレモンタイムのお茶


松茸の風味豊かで、幸せ気分😍


Tail | Pork, Trumpet Royale, Huckleberry


テーブルで調理していたココットの中身はこのポーク、トランペット茸、ハックルベリーのソースでした。


この料理は「ウィリアム・テル序曲」の上に置かれました。

何らかの意図があると思うのですが、音楽に詳しくないので、わかりません。🙇



Chateau Musar, Cinsault/Carignan/Cabernet Sauvignon

Bekaa Valley, Lebanon 2002


フルボディ、カベルネ・ソーヴィニョン登場


テーブルにて料理仕上げのセットアップ


卓上の銅鍋にはビーフ


ガーリック、ローズマリー、タイム(かな?)でフレーバー


カットして


塩とトリュフソース


プレーティング



Rossini | Wagyu, Frites, Foie Gras

Ear | Wood Ear, Truffle


和牛、フォアグラ、トリュフ、、、贅沢の極み、、、絶品。


Massenez, "Golden Eight, " Williams Pear Liqueur Alsace, France


梨の味がするリキュール


再び、テーブル仕上げのためのセッティング


卓上で燃えていた火の下にはヤム(さつまいも)が隠れてました。

キレイにお掃除して


カットして、中身を取り出して仕上げ。



Transition | Yam, Délice, Apricot


ヤム、デリス、アプリコット、甘さ控えめで美味しい。


Cruz de Fuego, "tepextate, "Santiago Matatlán Oaxaca, Mexico, Distilled 2017


メキシコのメスカル、最初の一口はガツンときましたが、2口目は滑らか。



Wood | Hoja Santa, Tamarind, Chocolate


タマリンド、チョコレート、メキシカンペッパーリーフ



Nostalgia ノスタルジア

Corn | Popped, Caramel, Liquid


コーンシロップ(?)


カモミールティーとカプチーノ


キャラメル、コーンはディスプレイのみ


ディナーのハイライト、デザートショータイム!!!

(笑顔が美しい女性、写真掲載させていただきました。)


Balloon | Helium, Green Apple


青リンゴ味のヘリウムバルーン🎈風船

風船をつぶして、息を吸って、その後話すと、ヘンな声になります。全部食べられるシュガーバルーン。

最後にメニューをもらい


テーブルに乗っていたアルファベット文字カードが何であるか判明。


料理名クロスワードパズル



これにて終了。

とにかく、Wow!わお!ワオ! サプライズが多いダイニングで、エンターテインメントの世界。

正直あまりにもプレゼンテーションの印象が強く、静かに料理の味自体を堪能する感じでなかったことが残念。

それでも、数種類の料理の味は非常に印象深かったので、シェフの能力が優れていることは明らか。

特に良かったのは、タイカレー、タコ、そして、ビーフ。

アジアも含めたインターナショナルなテイストも混じっていて、実にアーティスティック(芸術的)でクリエイティブ(創造的)な料理の数々でした。

同時に、ソムリエのレベルはかなり高く、今回のペアリングは今まで味わったワインペアリングと比べても、相当高レベルであると感じました。

心地良い雰囲気、プロフェショナルなサービス、時代の最先端を走る洗練された料理の数々、ダイニング・エクスペリエンスとしては素晴らしく、不満は全くありません。

しかも、エグゼクティブシェフのMr. Grant Achatz氏はシェフにとっては致命傷とも思われる舌癌を克服した方、そんなバックグランドを知ると、より料理への情熱を感じ、感謝の気持ちが増します。

でも、同時にこのレストランでのダイニングは最初で最後のような気もしました。シカゴ在住でないこともありますが、2回目はどうだろうという思いがあります。

たぶん、あまりにも印象に残るプレゼンテーションのせいかもしれません。

何度も行きたいレストランにサプライズは要らない、何度も行きたいのはそこそこ美味しい料理とリーズナブルな値段、心地良いダイニングであればいいかなと思ってます。


いずれにせよ、今回ずっと行きたいと思っていたレストランについに行くことができて、大変満足。

グルメ、フーディー、美食家、、、最先端の食に興味のある方はぜひ行くべきです。

これまで当ブログで何度か触れている(単純に外食ではなく)ダイニング・エクスペリエンスというものを身をもって感じられるのではないかと思います。

Alinea
1723 N Halsted St
Chicago, IL 60614


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