日本食料品のアメリカ持ち込みと味覚の変化

先月日本に里帰りしたので、その話です。

ブログを始めた頃（３年前）、日本に里帰りした時はたくさんの日本食料品を購入してアメリカに持ち込みました。

それから少しづつなのですが、その食料品の量が少なくなり、今回はついに持ち込みゼロになりました。

なぜ、持ち込みしなくなったのかを考えると、

①　税関申告書のFood（食品）項目に☑チェックしませんので審査が簡単です。

税関前の入国審査の際にも何にも持ってないと正々堂々と言えます。

１個でも持っていると、何を持っているのか述べなければいけません。持ち込み禁止のものではなくても、怪しまれるのが面倒です。

まれに運が悪いと、持ってないと申告してもスーツケースを開けられてチェックされることもあります。

②　里帰り中の食事はほとんど和食なので、和食に少々飽き気味、アメリカに帰っても和食三昧しようという気力がなくなっている。

③　過去せっかく税関を通過した食料品なのに、結局使い切らずに賞味期限切れが何度となく起こった。無駄使い。

里帰り中にスーパーで物色する時間も無駄。短い滞在なので、その時間を別のことに費やすべき。

それと、賞味期限切れが起こるのは、家庭での料理に和食があまり登場しないのも理由。

④　住んでいるナパバレー界隈には日系スーパーはないけれど、ちょっと運転してサンフランシスコへ行けば日系スーパーがあるので持ち込む必要がそれ程ない。

最近は最低でも月１回はサンフランシスコへ行くので、必要ならその時に購入できる。

しかも今や、米、醤油、味噌、海苔などの基本のものは近くにあるアメリカのスーパーでも充分ゲットできる。

⑤　アメリカでの和食レストランの選択肢が広がってレベルも上がってきているので、敢えて持ち込みしなくてもわりと美味しい和食が食べられる。

寿司や天ぷらはもちろん、ラーメンや焼き鳥、懐石料理なども食べられるようになった。

特にサンフランシスコベイエリアは全米の中でも和食が充実しているマーケット。ナパバレーもそこそこ充実。

ニューヨーク、ハワイ、ロサンゼルス（行かないからよくわかりませんが）界隈はもっと充実しているのでしょう。

アメリカでたまに食べているラーメンなんか、最初はどれもまずいと思ったけど、最近はそこそこ美味しいところが増えてます。

そんな中、里帰り中に中華料理店でラーメンを食べたのですが、、、

正直イマイチ、これだったらアメリカのラーメンの方が美味しいかも。

そう思ったのは初めてだったので自分でもビックリです。

もちろん、日本のラーメンが全部イマイチ、アメリカのラーメンが全部美味しいという話ではなく、たまたまの話しです。

でも、そう思ったという事は、アメリカの和食レベルは上がっている、やったね、美味しい和食が増えてきて嬉しい。

だけど、ちょっと待てよ！

美味しいとか美味しくないというのは、その人の味覚によるもの。そして、その味覚は変化するもの。

もしかしたら、私自身がアメリカの和食に慣れてしまったのかもしれない。

そう言えば、銀座でいただいた上品で繊細な懐石ランチ（こちら）を味がプレーンでインパクトに欠ける、と思ったりもしました。

良きも悪しきも、インパクトあるアメリカ料理に慣れてしまったのかもしれません。

このブログのレストラン掲載数を見ても、アメリカ（ニューアメリカン、カリフォルニアン、コンテンポラリーなども含めて）料理掲載数が圧倒的に多いので、仕方がないのかもしれません。

アメリカの和食のレベルが上がっているのは事実、でも同時に、自分の味覚がアメリカンに近づいている。

たぶんその両方なのでしょう。

アメリカであと３０年生活したら、どうなるのだろう、と思った里帰りでした。


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