4/22/2017

SFグルメ:Bread and Cocoa(ブレッド アンド ココア)Closed

(残念ながら、閉店になりました)

サンフランシスコのフィナンシャル・ディストリクトに近いユニオンスクエア、ダウンタウンにあるカフェ Bread and Cocoa、A Natural Cafe(ブレッド アンド ココア、ア ナチュラル カフェ)での食事です。

Sutter StreetとKearny Streetの交差点にあるカフェは朝食とランチサービスのみ、ディナーサービスはありません。


ユニオンスクエア内には2か所アウトドアのカフェがありますが、そこを少し離れるとアウトドアの席があるカフェは少ないです。

ここは3テーブル設けてあるので犬連れにとってはありがたい。

メニュー


コーヒーとシナモンロール


ソノマサンドイッチ


SFとNYCが混じったベーグルとオレンジジュース



明るい雰囲気のファーストフードレストラン。カフェと言ってもファーストフードレストランですので、特別なサービスはありません。

ローカルの生産者から仕入れたオーガニック食材を使っているナチュラルカフェの料理はいずれも合格点。

特別洗練されたものはなく、基本のものが期待通りに出来上がり。

オープンサンドイッチ(ベーグル)は、NYC(ニューヨーク・シティ)スタイルを注文したのですが、お店の人が間違ってSF(サンフランシスコ)スタイルを作ってしまいました。

作り直してもらうよりも、SF+NYCのミックスにしてもらいました。SFには入らないはずのサーモンが入っていますが、これが思ったよりも美味しくヒット。でも、メニューにはありません。

場所柄、その界隈で働く人たちや旅行者がカジュアルに利用できる感じのカフェです。

Bread and Cocoa
199 Sutter Street
San Francisco, CA 94104


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4/20/2017

Farm-to-Table(ファーム ツゥ テーブル)を越えるコンセプト

グルメに関する情報です。

最近レストランの料理やワインの支払いを前もってするチケット制レストラン予約が浸透して始めています。

前払いなので少々躊躇しますが、ぜひ行ってみたいと思っていたレストランのシステムがチケット制でしたので、思い切って予約しました。

先週末、その支払い済のレストランに行ってみての感想ですが、これだったら前払いでも許せる、というものでした。

このレストランはソノマのヒールスバーグにあるSingle Thread Farm-Restaurant-Inn(シングル スレッド ファームーレストランーイン)というところです。

このレストランのディナーレビューの(記事はこちら)です。

ところどころに和のアクセントが見られるカリフォルニア・キュージーヌで、アメリカ料理やサービスのイメージを払拭するようなレストランです。ぜひご覧ください。


このSingle Thread(シングル スレッド)はレストランだけでなく、ファームとインも所有しています。そして、そのコンセプトは非常に興味深いものでした。

サンフランシスコ・ベイエリアにいると、多くのレストランがFarm to Table(ファーム ツゥ テーブル)というコンセプトを採用しています。

レストランだけでなく、学校のカフェテリアなどでも推進されている概念です。たぶん、日本でも浸透しているのではないでしょうか。

このコンセプトは文字通り、ファーム(農場)からテーブル(レストランや学校のカフェテリアのテーブル)へ直接食料が供給されることを意味しています。

ローカルの農場(実際は農場だけでなく全ての食料生産者)から直接レストランへ食材が移動するので、食の安全性が高いです。しかも、新鮮な食材ですので、味も良いのです。

都会ではファームが近くに存在することはあまりないので、比較的近場の生産者から直接買い付ける場合がほとんどです。まれに自社ファームをもっていたりすることもあると思います。

ナパやソノマのワインカントリー辺りではローカル生産者からの買い付けに加えて、レストラン自体が敷地内で野菜やハーブを育てているのもよく見かけます。

もちろん全部の野菜供給は無理でしょうが、ああ、ここで生産された野菜がレストランの料理に使われているのだな、と思うと、なんとなく安心できます。

そういったレストランの野菜のほとんどはオーガニック栽培ですので、味も格別です。野菜本来の美味しさが味わえます。化学肥料を使用しての大量生産野菜とは違います。

シングル スレッドもそのコンセプトを採用しているレストランで、しかも、ファーム自体を所有しています。

そのファームの規模はかなり大きいようで、野菜やフルーツだけでなく、はちみつ、卵、オリーブオイル、花など、を自ら生産しているようです。

それらの食材を使っての料理、特に野菜がとても美味しいと思いました。もちろん、野菜や卵に限らず、魚や肉などの食材も厳選されているようで、いずれも逸品でした。

と、ここまでは多くのレストランが採用しているFarm-to Table(ファーム ツゥ テーブル)なのですが、シングル スレッドの場合はこの後にもうひとつついてくるものがあります。

それはTable to Inn(テーブル ツゥ イン)すなわちRestaurant-to-Inn(レストラン ツゥ イン)です。

インとは比較的小規模の宿泊施設のこと。建物1階のレストランで食事の後は、2階の客室へすぐ移動して休むことができるのです。

アメリカで人気のB&B*(ベッド&ブレックファスト)では、朝食だけでなくディナーのサービスをするところもあります。

ソノマのファームハウスイン レストランマドローナ マナー レストランなどはその類です。*名称にインを使っているところも多いです。

レストランと客室を兼ね備えた施設は多いですが、それに加えてファームも所有しているところになりますと数はかなり少ないと思われます。

シングルスレッドはFarm-Restaurant-Innの3つがひとつの糸(シングル スレッド)として繋がっているというユニークなコンセプトなのです。

ナパやソノマにはシングル スレッドに近い形態の施設がいくつか存在しています。

日本にも料理飲料を提供するホテルや温泉旅館などが、農場を所有して、そこから食料供給しているところもあるのかもしれませんね。

3つを傘下に収めて管理するのは大変そうですが、客としては、いいよね、このコンセプトと思いました。


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4/19/2017

ソノマ グルメ:四季を感じるカリフォルニア料理 Single Thread Farm - Restaurant - Inn(シングル スレッド ファーム - レストラン - イン)

(アップデート:2019年度ミシュランガイドにて3つ星獲得)
(アップデート:2018年度ミシュランガイドにて2つ星獲得)

ソノマ郡ヒールスバーグに昨年末オープンしたSingle Thread Farm-Restaurant-Inn(シングル スレッド ファームーレストランーイン)でのディナーです。

Farm-to-Restaurant(ファーム トゥ レストラン)そしてRestaurant-to-Inn(レストラン ツゥ イン)、ファームからインまでひとつの糸で繋がっているので、Single Thread(シングル スレッド)という名前。

Thread(スレッド)は糸という意味。カリフォルニア・キュイジーヌを語る時によく使われるFarm-to-Table(ファーム ツゥ テーブル)コンセプトのTableとRestaurantが重なっています。

シェフオーナーであるKatina and Kyle Connaughtonご夫妻はひとつの糸であるファーム(農場)、レストラン、そしてイン(宿泊事業)に携わっています。

レストランの料理はジャパニーズ要素が入ったカリフォルニアン、コンテンポラリーアメリカン。シェフオーナーご夫妻は日本に住んでいたこともあり、和の料理そしてホスピタリティ(おもてなし)を上手に取り入れています。

ヒールスバーグの中心プラザから1ブロック離れた所に位置している建物1階はレストラン、2階は客室数5室のラグジュアリーなイン。

インでは和朝食をいただくことができます。米系のホテル、イン、B&Bではほとんど見られないサービス。


右横の入口


ファームの雰囲気


入口を入って正面にはキッチンに通じる窓口カウンターがあり、そこで、ウエルカムの温かいお茶のサービスがありました。


左手のダイニングルームの席に案内されます。


メニューはなくテイスティングコースのみ。チケット制の予約システムを導入しているので、コース料理は全て前払いになっています。

予約確認時そしてコーススタート時に食べ物のアレルギーや制限などの確認があります。

飲み物に関しては予約時にワインペアリング、アルコール苦手な方向けのティーペアリングを選ぶことができます。到着してから、ソムリエと相談して決める事も可能。

ワインリスト


普通とリザーブのワインペアリング2種類がありますが、普通ワインペアリングを選びました。

最初のテーブルセッティング


既にテーブル上にはこのような美しいアミューズ(前菜、先付け、八寸?)が用意されています。


イースターのディナーでしたので、エッグ(チョコレート味)が登場しています。


この後、4種類が運ばれました。



ここで全てが揃って、Early Spring of Sonoma County(ソノマカウンティの初春)!


Tegernseehhof 'Bergdistel' Grüner Veltliner Smaragd, Wachau, Austria 2014



おしぼりとお箸


Wild Yellowtail - Barrel Aged Ponzu, Cara Cara Orange, Bok Choy, and Saikyo Miso


Rudolf Trossen 'Hubertuslay' Riesling Auslese, Mosel, Germany 2015



First Season Pea - Dungeness Crab and Salsify


Scribe "Ode to Emil No. VI" Sylvaner, Sonoma, CA 2015



おせんべい


Caraccioli Brut Rosé, Santa Lucia Highlands, CA 2010




Mt. Lassen Trout "Ibushi-Gin" - Shio Koji Vinaigrette, Trout Roe, and Myoga


Taiheikai Tokubetsu Junmai, Ibaraki, Japan



好きなおちょこを選びます。


Poached Foie Gras - Tea of Last Year's Tomatoes, Tokyo Turnips and Their Greens


Baxter 'Oppenlander' Chardonnay, Mendocino, CA 2014



Black Cod and Maitake "Fukkura-san" - Leeks, Brassicas From Our Farm, Broth of Young Lettuces, and Gyokuro Tea


伊賀焼窯元 長谷園のふっくらさん、シェフはDonabe(土鍋)の著者でもあります。




Failla 'Hudson" Syrah, Napa Valley, CA 2014



好きなナイフを選びます。


Lamb Loin from the Hearth - White and Green Asparagus, Green Garlic, and Morel Mushroom


Alquimista ' Jessie's Grove' Ancient Vines Zinfandel, Lodi, CA 2015



Sonoma Grains - Nettles, Kasu-Zuke, Farro Verde, Beignet, Lamb Tongue, and Herbs from the Vine Rows


食後のドリンクメニュー


Shiso Granite - Frozen Rhubarb and Tonka Bean


Navarro "Cluster Select" Late Harvest Gewürztraminer, Anderson Valley, CA 2013



Chamomile Ice Cream - Brown Butter, Puffed Amaranth, and Apricot Compote


追加のカモミールティー


ポートワイン 1963 Messias



Wagashi(和菓子)


Walnut Praline and Medjool Date, Chocolate Geranium and Hazelnut, Jasmine and Prickly Pear



針と糸(シングル スレッド)と共に、チェック。


ハーフオープンキッチン


おみやげ


中身はメニューと京都九条ネギのタネ



素晴らしいダイニングエクスぺリンスでした。全てのフローに完璧を目指しているのが明らかで、ほぼその通り円滑な流れ。

ダイニングルームはかなり洗練された雰囲気。センス良いインテリア、美しい間接照明、心地良いチェア&クッション、サウンドなど、落ち着いて大人の食事が愉しめました。

テーブル間も程よいスペースなので、他のテーブル客やサービス音はほとんど気になりません。

サービスはほぼ完璧。ウエルカムの女性の挨拶から始まり、最後のチェックアウトまで、サービススタッフだけでなくキッチンのスタッフたちも、おもてなしの心に溢れてました。

到着時にキッチンの男性による(少々雨降りの中の到着)ウエルカムの言葉と温かいティーのサービスはサプライズとしてかなりプラス。

料理とワインは運ばれた際に説明があります。メニューは最後のおみやげとして渡されるまで全くわかりませんので、サプライスもありです。各サーバーの説明もわかりやすかったです。

ソムリエのワイン知識は言うまでもなく豊富で、高いワインをアップセルしようという態度もなく、勧め方も一流で好感が持てました。

サービス人員は思ったよりも多く配置されていて、各人が終始全てのテーブルに気配りしている感じでした。振る舞いや身のこなしもプロフェショナル。

オープンして数か月経っているので、チームとしての動きもまとまっていて、円滑なオペレーションが達成できていると感じました。

料理ですが、かなり和の要素が入っていますが、これは和食ではありません。時代の最先端を行くクリエイティブでアーティスティックなキュイジーヌ、ニューアメリカン、カリフォルニアンであると思います。

最初のアミューズというのか前菜盛り合わせ(八寸)には驚きました。日本の懐石(会席)料理に通じるものがあり、「ソノマカウンティの初春」テーマの美しい芸術作品は見るだけでなく、味もそのほとんどが良かったです。

と言っても、到着前に数多く用意されていたので、3品くらいは可もなく不可もなくの普通味が含まれていました。無理に数を揃えるよりも、普通味のものは省いてもらってもかまいません。

前菜に加えてコースには生魚やアルデンテ・レア調理のものが多く、刺身などの生ものに慣れた人にとっては最高ですが、それらが苦手な人にはどうでしょうか、あらかじめ変更をお願いすると全然違うものが登場するのかな。

全てのコースに登場する野菜は「ファーム ツゥ テーブル」の文字通り、季節の新鮮な春野菜をファームから直接利用しているので、野菜本来の味を充分楽しめます。野菜って、こんなに美味しいものなのかと実感。しかも味だけでなく、見た目も実に美しい。

自社ファームではこれらの野菜に加えて、フルーツ、ハーブ、花、ハニー、エッグ、オリーブオイルなども生産されているようです。

魚と野菜がほとんどのコースですが、最後のラムの調理は素晴らしく、ラム苦手でもペロッと食べる事ができました。

最近流行のベイエリアのハイエンドレストランらしく、デザートは軽め。懐石(会席)料理のようなあっさりとしたデザートで、最後には和菓子のセットも登場して日本人としては嬉しい限り。でも、正直なところ、和菓子のようなものです。

ワインペアリングは普通コースにしましたが、リザーブでも良かったのかなと思います。もちろん普通コースに何ら問題はありませんでしたが、テイスティングコースのレベルが高いので奮発すべきでした。

雰囲気、サービス、料理、値段、全て大満足。値段は手頃ではありませんが、その価値あり。

予約の際に少なくても料理料金は前払い(払い戻しなし)しなければいけないので、当初予約することを躊躇してしまいましたが、問題なくダイニングを愉しめました。

今回は春の料理を堪能できたので、次回は他のシーズン、できれば秋に行ければいいなと思いました。

オープンして数か月のため、2017年度のミシュラン星はついていませんが、2018年度においてはおそらく星がひとつ、或は、もっと付くかもしれません。

ソノマやベイエリアだけでなく、全米レストラン業界でも話題のレストラン。日本の美食家にぜひトライしてもらいたいと思うアメリカ、カリフォルニアのレストランです。

Single Thread Farm - Restaurant - Inn
131 North Street
Healdsburg, CA 95448


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